2022.3.20再検査

1回目の検診結果は3週間くらいで届いた。
結果は
前回の診察で多嚢胞性卵巣症候群と診断されたことのショックが大きく、あーこっちもか、という感じであまり衝撃はなかった。
妊娠したくて念の為子宮頸がん検診を受けてみたら、子宮体がんの検査も必要になって、多嚢胞性卵巣症候群と診断されてしばらくピルを飲むことになって、子宮頸がんは再検査になって、私はいつになったら妊娠まで辿り着けるんだろう。
検査してみてよかったって考えた方がいいよね。
子宮体がんの検査は陰性だったのでよかった。

1回目の検診の際に次回の診察を予約して帰ったので、再検査の予約はまだ取れていなかったけれどとりあえず病院へ。
前回と同じ先生が座っていて、「再検査ですね」と言われた。
えっ前回の続きの診察では?と思いながらも言われるままに再検査を受けた。
「再検査自体はよくあることですし、疑いがあるというだけで、そんなに危険な状態ではないので安心してください」という先生の言葉をそのまま受け取って安心していたので、後から結局手術することになったときはすごく驚いた…まあ実際がんではなかったので、先生としては緊急を要する事態ではないよ〜くらいの意味だったんだろうか。

「では検査結果は2週間程で郵送で届きますので」とそのまま帰されそうになる。
元々今日するはずだった診察は…?
前回処方されたピル1シート分を飲み終わったらどうすればいいか聞くと、あーそうでしたねと思い出した様子の先生。
とりあえず3シート飲んでみて、ピルをやめても生理が規則的にくるようになれば妊娠のタイミングをとることになり、残りのピルを処方してもらった。

帰りに車の中で泣いた。
なんか色々検査したり薬を飲んだりすることに疲れたし、いつになったら妊娠できるんだろう、もし妊娠できなかったらどうしよう、夫ごめん、夫の子どもを産みたいし父になった夫を見たいのに、不妊治療ってすごく辛いらしい、痛いって聞くし、精神的に耐えられるのか、費用はどれくらいになるんだろう、いつまで続くのか、止めどなく不安が襲ってきて、すごく泣いてしまった。
今思うとこのときは妊娠しにくいことに対する不安ばかりで、子宮頸がんのことはほとんど頭になくて笑うw
その日休みだった夫が1人で遊びに行ってしまったのも寂しかった。
夫には再検査のことは伝えておらず、この前の続きで病院に行くとしか言っていなかった(実際その予定だったし)から仕方ないのだけれど。
子どもが欲しいのは夫も同じなのに、なんで私だけ病院に通ったり痛い思いをしなきゃいけないの、と八つ当たりのような気持ちが湧いてきて、そんな自分のことも嫌だった。
とにかく不安で不安で、でもすごく晴れ晴れと気持ちのいいお天気だったので、病院の隣のホームセンターでローズマリーの苗を買って帰った。
家に帰ると夫はもう戻っていて、ローズマリーがすこくいい香りで、とりあえず日常に戻った。

2022.2.22子宮頸がん検診

コロナで2度延期した結婚式が無事に終わり、結婚2年半が過ぎようとする頃、夫と話し合い妊娠に向け動き出すことになった。
妊娠前に風疹抗体検査は絶対に受けた方がいいよ!!と聞いたことがあったのですぐ病院を予約。

そうだ、結婚前に正社員だったときは会社の健康診断で子宮頸がん検診も2年毎に受けていたけれど、気づけば3年間受けていなかった。
今のパートの職場でも健康診断はあったものの、そのタイミングで勤務年数が1年経っていなかった私は受けられず…
いい機会なので子宮頸がん検診も念の為受けておこう〜と軽い気持ちで(?)市の検診に申込み。検診費用700円也。

手術後の今振り返れば、このときに検診を受けてみて本当によかった。
検査結果を聞いたときはショックだったけれど、妊娠後ならもっと辛かっただろうし、もっと悩んだと思う。

とはいえ、検診前にはそんなことは露知らず。
田舎だからか産婦人科が市にひとつしかないことに驚き、初めて行く総合病院のシステムに驚き(考えれば当たり前なんだけど、駐車場に車を停めてから総合受付を経て産婦人科に辿り着くまでに時間がかかり予約に遅れてしまった)、痛いのいやだな〜と思いながら診察室へ。

座っていたのは若い男性の医師。
うわ男か…と思いながらも、どこかフェミニンな物腰の先生だったので少しほっとした。戦略的フェミニンの可能性もあるが…
女性の医師を希望すれば選べたのかもしれないけれど思いつかなかったし、医療なのでしょうがないね。

あらかじめ予約の際に不正出血が気になっていることも伝えており、念の為子宮体がん検診も受けることを勧められた。
子宮体がん検診は市の補助がなく費用負担が5,000円程かかること、痛みを伴う検査であること等の説明を受け、こちらも受けることに。
子宮頸がん検診だって十分痛いのに、痛いですよと事前に伝えてくる子宮体がん検診ってどれだけ痛いのだろうとめっちゃ恐怖だったな〜

診察用の椅子に座った時点でもう手には汗。
あの勝手に上昇して足を開かれる椅子!何度座っても慣れない…
子宮体がんの検査は確かに痛かった。
体の中を摘まれる感じというか。
痛いけど息を吐いて力抜いてくださいねーとフェミニン医師に言われ必死に息を吐く。手には汗。
終わったと思ったら、長いのでちょっと休憩はさみましょうねーとフェミニン。まだあるんかいと絶望。

体がん検診の後、エコーで周りを詳しく見てもらい、これはそんなに痛くはないけれど違和感というか気持ち悪い感じ。
私の頭の横にもモニターがあって、自分の体の内部を見られて面白かった。
フェミニン「あー、生理始まってからずっと生理不順じゃないですか?ここが卵巣なんですけど、数珠みたいなのがあるの分かりますか?不正出血とかはおそらくこれが原因ですね。後で詳しく説明しますね」

検診が終わり椅子から降りると、無意識にずっと握り締めていたのか、Tシャツのお腹の部分がしわくちゃだった。

フェミニン曰く、私の卵巣の数珠は多嚢胞性卵巣症候群といって、卵子の成長が途中で止まってしまい排卵が起こりにくい病気らしい。
排卵されないことで、生理が遅れたり生理の残りが後から出てきて不正出血になることがあるみたい。

生理不順については数年前に別の産婦人科で相談してみたことがあった。
不順と言っても私の場合は何ヶ月も来ないわけではなく、不規則だけど平均すれば毎月あるって感じ。
そのときは「若いうちはその程度のずれはよくあることだから大丈夫。生活習慣やストレスに気をつけてね」と言われて特に検査もなく、予定立てづらいし不便だなくらいにしか思っていなかった。
いざ妊娠しようと動き始めたときに判明するなんて、検査してこんなにすぐに分かるならあのとき検査してほしかった。
医師の言葉を鵜呑みにしてそのまま放置していた自分にも腹が立った。

治療として、まずは生理のリズムを整えるためにしばらくピルを服用することに。
飲み忘れが不安だったので、アンジュ28という休薬期間も空薬を飲み続けるタイプのものにしてもらった。
早く妊娠したいのにピルなんて…という気持ちが顔に出ていたのか、フェミニンが「妊娠を希望されているのに不本意だとは思いますが、生理周期が整えば妊娠のタイミングも取りやすくなるので」と言ってくれてちょっと気持ちが楽になった。
こういう一言ってありがたいね。

帰りに普段買い物してるドラッグストアに併設された調剤薬局で薬をもらったら、薬剤師さんに「避妊のお薬ですね」と大きな声で言われて悲しかった。
ただでさえショックを受けているのにそんな言い方しないで〜
いやいや避妊はあくまでこのお薬の効果のひとつであって!!生理痛の緩和とか病気の治療で服用する人もいて!!現に私はすぐにでも妊娠を望んでいるのだが!!!!!!と思ったけれど、この人に言ってもしょうがないやと思って、はいとだけ答えて受け取った。
悪気はないよねきっと、新人さんかもしれないし…と思いつつ、周りに男性のお客さんもいて、絶対聞こえてるよ〜と嫌な気持ち。
まあ全員他人なのでどう思われても気にしない!と自分に言い聞かせた。

帰宅後、食卓は美味しい楽しい時間にしたくて、夫には夕食後に伝えた。
はっきり言ってこないけれど私より夫の方が子どもを望んでいると感じていたので、とても申し訳ない気持ちだった。
ごめんねと言うとき涙が出てしまった。
彼は、謝ることじゃないし焦ることでもないよと言ってくれた。

ピルを毎日決まった時間に飲まなきゃいけないんだと言うと、えっ、◯◯ちゃん(私)大丈夫?飲める?と不安そうな顔をしてきて、私のことよくわかってる。笑

はじめに

30歳女性が子宮頸部高度異形性と診断され、円錐切除術を受けるまでの過程やその後の記録を綴っていきます。

自分自身のための記録という意味合いが大きいですが、私自身も診断を受けてからはブログやSNSで情報を集めたり励まされたりしてきました。

病状、環境、ライフプラン等人それぞれなので、医師と相談することが望ましいのは勿論なのですが、同じように迷ったり悩んだりされている方の参考になれば嬉しいです。

私の属性を書いておくと、女性、30歳、地方在住、パート、結婚2年目、夫と2人暮らし、妊娠希望有り、といったところです。

この記事を書いている現在、円錐切除後3日目なので、曖昧なところもあるかもしれませんが振り返りながら書いていきます。

ちなみに高度異形成とともに多嚢胞性卵巣症候群とも診断されたので、そのことや関係ないことも書いていくと思います。